ロイヤルブルー・スピカ

スピカへ向かう箱舟

先日のスピリチュアルTVと私の会社の事

先日うちのスクールの先生である廣光 恵先生がスピリチュアルTVの生放送にご出演された際のものが公開されましたのでご紹介。

 

youtu.be

 

22分過ぎぐらいに何故か話の流れで私の話が出ております。

生放送リアルタイム視聴してて(゜Д゜)?!ってなりました笑

 

 

この動画で先生がおっしゃってる通り、私は零細ですが関西で会社経営をしております。創業者は私の父なので二代目社長なんですけどね。社員さんも数名います。

 

実はね、社長にしか出来ない仕事ってそんなにないんですよ。他社さんは知らないですけど少なくともうちの会社では。

 

さっきちょうどTwitterに『 ” 一番生産性が低い社員をクビにするから誰をクビにするか決めろ ” と社長が社員に告げたら、社員から ” 社長が一番生産性が低いので社長をクビにする事に決めたけれども代わりがいなくてもめてる”と返される』みたいなジョークが流れてきましたが、まあ…正直社長ってそういう仕事なんだよなぁ、と私は思います。ある意味で会社という組織を正しく表しているジョークだなと。

 

 

自社製品の知識だとか技術だとかそういうのは確かにある程度は必要だけれども、専門にしてる社員さんにお任せ出来ちゃう。私じゃなくてもいい。むしろ私よりわかってる人がいるんだからそっちに回した方が絶対確実だし。

 

私が普段やってる事は事務的な事がほとんどですが、それも別に特殊な事なんかないですし。経理に関しては税理士さんと契約してるし、お役所行ってなんかするとかそういうのも別にアルバイトやパートの人でもできる事じゃないですか。

 

社長にしかできない仕事って、会社の中にいる人間の代表として外に対して責任を取る事と、会社の中にいる社員さんが作り出してくれる仕事の成果に対してきちんと報いる事ぐらいなんじゃないかなって。

 

 

めちゃくちゃ端的に言ってしまえば、適切にカネを出す事とごめんなさいする事が、従業員を抱えている会社の社長の仕事なんだと私は思っています。直接の生産性にはつながらないけど、生産性を間接的に上げるために必要な仕事をする人材。

 

お給料であったり福利厚生であったりを適切に社員さんに出し、一人当たりの仕事の負担を減らすために人を雇って仕事を振り分け、社員さんが下手打ったらごめんなさいしに行き、下手打った穴埋めにお金が必要であれば最悪私財を投入してでもごめんなさいする。

 

それが社長の仕事。すくなくともわが社ではね。

 

なので先ほどのジョークのように、生産性だけを根拠にして必要かそうでないかを決めたら社長というのはおそらく不要な役職なのでしょう。

 

要らないんでしょ?じゃあ辞めるよ。

と、あのジョーク聞いて拗ねたくなる社長さんも結構多いんじゃないですかね…。こういうジョーク結構多いですよね。見るたびに経営者と被雇用者との間には埋まらない溝が横たわってるものだなあとつくづく思います。

 

でも、ジョーク内でも言ってるように『代わりが決まらない』んです。不思議だと思いませんか。不要なのに、切ってしまったら代わりが必要だとみんな自然と思ってるんですよ。でもみんな代わりになりたがらない。

 

何故か?会社の代表というのは重い責任が伴うからです。他社から見れば、責任の所在がどこにあるかわからない会社に大きな仕事は任せられないからです。そうなると会社自体がなくなるかもしれません。だから責任はこの人が負っていますよ、いざとなったらこの人がハラを切りますよ、という役職は必ず必要なんです。

 

それ出来ますか?って聞いて、出来ると自信をもって答えられる人は多分そんなにいないと思います。私も多分社長を継ぐ前だったら無理って絶対言ってました。今でもそんな大それた事、私にはまだまだ力が不足していると思っています。でもどうにかやれているのはまっとうに仕事をして支えてくれる社員さんたちのおかげです。

 

社長という役職が、という意味ではなくて社長という役職についてる個人が不要とこのジョークは言いたいのだろうと思いますが、でもどんな個人が社長になろうと結局は同じ事になると思いますよ。でなきゃ、ひとりでできるもん、てなったら下手すると逆に社員さんのほうが要らなくなっちゃう。

 

経営者は孤独だと言われますが、こういうところだろうなと思います。自分なりに頑張って会社をよくしようとしてても、雇われる側からは好き勝手言われるもんなんですよね、きっと。完璧はないしね。

人というのは自分がなった事のない立場の人の事など真の意味で理解出来ない事が多いものですしね。だからこそ溝が埋まらない。想像する事や知識として知る事は出来ますが、そこに偏見や見下す気持ちがあればやはりその溝は埋まりません。

  

経営理念は?と聞かれてもそんな立派なもんないですし。ぶっちゃけて言ってしまえば、社員みんながちゃんとごはん食べられて、心身ともに健康的に生きられるだけのお給料が出せる分だけ仕事があればそれで充分だと思ってます。

 

定時のチャイム鳴ったらとっとと帰って欲しいから、仕事を抱えないで欲しい笑 ゆえにあふれた仕事をやってもらえる人を雇ってみんなの残業時間を減らしたいのですが、なかなか上手くいかないものです。

 

 

私が社長業のかたわらでヒーラーとして勉強する理由のひとつに、会社をよくしたいというのも確かにあります。

 

あるけどね。

会社の状態と社長個人の状態ってとても密接に関係しているので、自分の状態イコール会社の状態も含めた自分、なんですよ。

 

さっきも少し書いたように、社長の仕事ってのはだれかが下手打って金銭的に責任を取らないといけなくなった時、私財を投入してでも責任を取る必要がある場合もあるので、そう考えると社長としてもらっている報酬というのは、どんなに高額であったとしても、完全に自分個人のものとは言い難いお金のように私は思うのです。

 

私の父は70を過ぎても株取引や投資などの勉強や行動を欠かしませんでしたが、お金が好きでたくさん欲しくてそうしていたというよりも(そりゃ全くないとは言えないでしょうが)、会社に何かがあった時にその利益でリスクを賄えるように常にしておきたかったんだと思います。社長になった今、その気持ちが痛いほどわかります。会社潰れたら社員さんやその家族が路頭に迷っちゃうもの。

 

それに会社になにかしら問題があったりして法的に罰されるというような事があれば、私の管理責任を問われる可能性もあるわけです。

 

つまり自分の人生をより良いものにしたいと思うなら、会社の状態も良くしないとあかんわけで、結局は自分のためなんですよね…。でもそうすることで一緒に働いてくれている社員さんが、少しでも多くの幸せを手にするための一端を担えるのなら、それは幸せな事だなと思っています。

 

だから会社を良くしたいし、そうする事で自分も良くなりたい。そう思っています。

 

(社長としてはまだまだ若輩ですので、お歴々が読めば何をアホな事を思われるような記事かもしれませんが、何卒ご容赦を)