ロイヤルブルー・スピカ

スピカへ向かう箱舟

等価交換の話

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今日は等価交換のお話などを、スピリチュアルというお仕事でお金を得ている人間として、お金とエネルギーの話に絡めて書いてみようかと思います。

 

前にも同じようなテーマで書きかけてたんだけど、なかなかうまくまとまらずお蔵入りになっておりました。とはいえ今回もまとまったとは言い難いんですが、一度ちゃんと書いておくべきかなと思い、再挑戦です。

 

そんな感じなので、公開した後も読み返しておかしいなと思ったり、もっと適切な表現を思いついたら大幅に(下手をしたら元の文章が跡形もないくらい)改稿している可能性があります。ご容赦下さい。

 

 

 

 

私はオタクなんでね、等価交換って言われると背の小さい金髪の少年とでっかい鎧の兄弟の話が来るんですけど、まあそれは置いといて。

 

世の中ってそうなんですよ。等価交換なんですよ。本来そうであるべきなんですよ。そうじゃなきゃおかしいんですよ。

 

 

 

まずは軽く(?)お金についての話から。

 

お金は使ったらなくなるものってイメージを持ってる方、案外多いと思います。

 

でも実は違うんですよね。

 

 

例えば、今無性にぶどうが食べたくなって、スーパーに行ったとします。

 

果物売り場に行くと、ぶどうが一房100円で売られていました。

ぶどうを一房持ってレジへ行き、財布から100円を出して買い、家に帰ってたべました。

  

確かに財布からは100円がなくなるので、そこだけみれば『お金がなくなった』という言い方は間違いではないです。でも実際は、財布から100円が出て行ったかわりに、100円と同価値の一房のぶどうが手元に来ています。

 

100円という貨幣ではなく、『お金に換算すれば100円の価値がある物、もしくは状態』という視点で見れば、100円という貨幣が一房のぶどうという別の物に変化し、ぶどうを食べたいという欲を満たし、そして最後に血肉になったと言えるわけで、『お金に換算すれば100円分の価値があるもの』は、結局のところ常に自分の手元にあるわけです。

 

 

今度は無一文でスーパーへ行って、先ほどと同じようにぶどう一房をレジに持っていったとしましょう。

 

『お金持ってないです。でも食べたいんです。だからください』

 

レジの人は何と言うでしょうね。

 

普通だったら『お金のない人には売れません』と叩き出されて終わりだと思います。

 

 

 

でもどうしても食べたい。食べなきゃ死んでしまう。

そのくらいの気持ちで!今!すごく!食べたい!!

 

どうしたらぶどうを売って貰えるだろう。

どうしたらぶどう一房分のお金を手に入れられるだろう。

一生懸命考えました。

 

 

『じゃあ、今からダジャレを言うので、それが面白かったら100円を私に下さい』

 

 

見事お店の人を笑わせる事に成功し、100円を手に入れる事が出来ました。そしてその100円で、ぶどうを一房手に入れました。

 

……この人がどういうダジャレを言って店の人を笑わせたかについてはこの話には関係ないのでご想像にお任せ致しますが、皆さん考える事は大体同じだと思います。多分。私もそれしか思いつかない。

 

 

 

このように、差し出した分だけ手に入れられる。それと同時に、手に入れたい分だけその代わりになるものを差し出さなくてはいけない。これが摂理というものです。

 

ぶどう一房を貨幣での価値に置き換えた時、それが100円になるのだったら100円というお金を差し出す必要があるし、100円を手に入れようと思ったらなんか面白いダジャレを言うという事に自分のエネルギーを消費して100円分笑わさなくてはいけないわけです。

 

それが等価交換というものであり、対等、ギブアンドテイクというものです。

 

 

 

お金の正体って実は、スピリチュアル的に言うと、エネルギーが紙やコインとして手に取れる形になったものなんです。

 

エネルギーは不定形なので、いろんな形に変える事が出来ます。

 

お金になったりもするし、食べ物になったりもするし、サービスにもなったりする。上記の例に当てはめれば、100円はぶどうという食べ物に変わりましたし、笑わせるという手に取れないけど感情を動かすサービスは100円という貨幣に変わったわけです。

 

お金と物(サービス)の行き来に見えて、実際はエネルギーの交換なんですね。スピリチュアル的には。

 

 

 

次に、私達ヒーラーの仕事についてみてみましょう。

 

私の場合ですとフリーテーマリーディングの対面セッションで90分15,000円を頂戴しております。これを高いとみるか安いとみるかは、お客様の価値観や私の仕事の成果にどの程度ご満足いただけるかにもよりますので今は置いておいていただいて、とにかく当サロンではそのように金額設定をさせて頂いております。

 

私はお客様のエネルギーを透視したりヒーリングをしたりして、エネルギー的によくない部分に改善を促したり、お客様が背負っていらっしゃるものの重みを軽減する働きかけをしたり、色んな事をさせて頂いて、その対価としてお金を頂いているヒーラーです。

 

私の視点から見れば、お客様に対して施術をさせて頂き(差し出す)、それに対してお客様からお金を頂く(受け取る)。

 

お客様の視点で見れば、私にお金を支払う(差し出す)事で、私から施術を受けて頂ける(受け取る)。

 

差し出す事と受け取る事が互いにイコールになって、お客様と私は対等になります。

 

 

 

お金のやり取りが発生しない場合もありますよね。

私が以前行なった、マリア&ドルフィンタッチヒーリングの無償ヒーリングはそうでした。

 

無償でヒーリングをお受けいただくための条件として、FacebookTwitterの私のアカウントのフォローとご感想を頂く事をお願いしておりました。

 

これは、マリドルの良さを体験して頂き、フォロワーさんの獲得とご感想を頂く事を、お金を頂くのと同じように価値がある事としてヒーリングさせて頂いたわけです。

 

私の視点から見れば、ヒーリングをする(差し出す)事で、マリドル体験者を増やしてフォロワーさんを獲得してご感想を頂く(受け取る)。

 

お客様の視点から見れば、アカウントをフォローしてマリドルを体験して感想を書く(差し出す)事で、ヒーリングを受けて頂ける(受け取る)。

 

お金の行き来はないけれど、お金に相当する行動がエネルギーとしてちゃんと行き来しているので、ギブアンドテイクが成り立っています。

 

 

同業者、特に同じスクール出身の方との場合だと、技術向上のためや不調時に支えあうために、お互いにヒーリングやリーディングをする(同じものを同じだけ差し出して受け取る)、という事もありますね。

 

ヒーラーさんって基本的に皆さん優しい方が多いんですよ…。ちょっと調子悪いってこぼすと『今から遠隔でヒーリングするね!』って言って下さったり、自分が調子悪い時にやって貰ったお礼としてヒーリングのお返しをしたりする事は、わりと日常的だったりします。

 

 

 

このようにお金のやりとりか、もしくはそれに匹敵するエネルギーの行き来が発生する事で、対等を成立させている場合はこれでいいんです。全く問題ないです。

 

 

 

 

ですがやっかいなケースもあります。

 

お金のやり取りも、お金に匹敵するエネルギーの行き来もほぼない。にもかかわらず、労力やエネルギーだけ差し出す事を要求されるケース。

 

 

 

いろんなケースがありますが

 

『チャチャッとタダでやってよ、友達でしょ?』とか『正規のお仕事の時みたいにカッチリしたやつじゃなくていいの。軽くササッと適当でいいからさ、タダでやってくれない?』とか。

 

もしくは、延々と人にお願いするばかりで、自分がお願いされる側になりそうになったらなんやかんやと言い訳してごまかして、結局何も返さないままやり過ごすとか。

 

 

とにかくそういう感じの人です。

 

ヒーラーじゃなくとも何かしら得意な事がある方は、同じような言葉を言われた事があるかもしれません。

 

私が昔お世話になった占いスクールのスタッフさんは、手相占いのプロとしても活動されてる方でしたが、プライベートで会うとまず最初に手の平を顔の前に無言で持って来るお友達(?)がいたそうです…。

 

 

 

エネルギーの世界にも等価交換が適用されている、というのは、ヒーラーとしての知識の基礎中の基礎のひとつなんです。

 

目に見えないエネルギーの世界に慣れていない方とかだと、手に取れるものとしては何も残らないせいか忘れられがちであるのは確かですが、それでも多くの方はたまたまそこに考えが行きあたらなかっただけで、説明すればきちんとわかって下さる事も多いです。

 

しかし、説明してもご理解いただけない方や、わざと無視してるとしか思えない方も中にはいらっしゃいます(;'∀') エェー…

 

しかもこれ、これらの事を身に染みてわかっているはずの同業者の中にも、そういう方がたまにいらっしゃいます。これについては正直なんでやねんとしか言いようがないです…。

 

 

相手の人柄、関係性、今までの信頼関係とか諸々が当然関係しては来ますし、返さないんじゃなくて、事情があって返せないという事だってありますから、そこを無理をしてでも絶対に返せとか言っているわけではないんです。無理してまで返されたら逆にこちらも困ってしまう事もありますしね。

 

でも、それが頻繁とか、毎回となってくると、返す気がないどころか、貰うだけ貰って返さなくていいという認識なのかも……、と思ってしまいますよね。

 

 

もちろん数だけで言えば、きちんと礼儀正しくお願いという形を取って下さった上で、何かしらをお返しして下さる方のほうが多いです。でもそういう困った方もおられる事はおられます…。

 

そのくせ大恩あるこの人にならいくらでも無料でやりたい、むしろやらせてほしい、と思う方に限って、これ以上ないくらいキッッッッッッチリお返しを下さいますよね。おかげでいつまでたっても恩が返せない!!みたいな事も、世の中あるあるですね。

 

 

 

受け取る側は、何も労せず受け取れて気分がいいかもしれません。でも差し出す側にとっては、これがずーっと続くと死活問題になる事もあります。

 

差し出すばかりで受け取るものがない、もしくは差し出すものと受け取るものに差がありすぎる…となると、差し出すばかりの方がどんどん消耗していきます。

 

エネルギーも時間もそれなりに使っているのに戻って来るものがないので、減ったものは減りっぱなしです。差し出すばかりの方のエネルギーが枯渇していき、最終的に差し出すものがなくなると体調を崩して動けなくなる事だってあります。 

 

 

 

それに、人に無料でお願いするばかりで何も返す気がなく、延々と受けっぱなしでいる人は、それを何十回、何百回受けても

 

『はーすっきりした☆』

 

と、一瞬思うだけで終わります。根本的な部分は何も変わりませんし、何も解決しません。

  

 

だって、何も差し出してないんだもの。

差し出さないという事は、受け取れないという事と実は同じだから。

 

 

最初は受け取ったように見えるかもしれません。

けど、差し出していないという事は、その人の両手は別の物でいっぱいだという事でもあるんです。

 

 

 

例えば、真夏の暑い日。気温は38度。あっつ!

 

そんな日にお魚が100匹入るクーラーボックスを持っていて、その中にはすでに生のお魚が100匹入っています。これ以上持つ余裕がない。それが今の貴方だとしましょう。

 

その状態でお魚屋さんの前を通ったら、滅多に手に入らない高級なお魚が100匹無料で配られていたら、普通は欲しいですよね。

 

でも手に抱えてるクーラーボックスにはすでにお魚が満杯の100匹入っていて、追加で入れる事は出来ません。

 

それでも欲張って無理やり高級魚100匹全部貰っていったとしても、入れるところがないんです。高級魚100匹を持って帰るには、今持っている魚100匹を今すぐ全部捨てるか食べるかしないと、入れるスペースがありません。

 

でも今持ってる魚だって一応、高級魚には色々及ばなくてもこれはこれでおいしいし食べられるから、捨てるのはもったいない。だから捨てたくないし、かといって魚100匹今すぐ食べろってのも無理な事です。家に一旦帰って今持ってるお魚を全て保存処理してまたここに戻って来たとしても、相当に時間がかかります。その頃には高級魚はなくなっている可能性が高い。

 

とにかく今持ってる魚を捨てずに高級魚を100匹貰うだけ貰って、どうやって持って帰るかはあとで考える事にしました。

 

こうして高級魚100匹は貴方のものになりました。

 

けれど、やっぱりクーラーボックスには入れるスペースがないわけです。

 

しかもお魚は生ものだから、一刻も早くクーラーボックスに入れないとどんどん鮮度が落ちておいしくなくなるし、最悪腐ってダメになっちゃう。食中毒は怖いからね。しかも真夏だしね。あっついしね。

 

ああああ、どっちも捨てがたい、どうしよう、でもどっちも欲しい!なにも捨てたくない!とまごついてる間に、クーラーボックスに入れられない高級魚はどんどん腐っていき、結局食べられない状態になって捨てる羽目になってしまいました。

  

 

……という感じで、受け取ると差し出すはセットでないと、受け取るための器が用意されず、表面的には受け取れたように見えても、結果的には器からこぼれてしまって意味がなくなってしまうんですね。

 

まあつまり、結局誰も幸せにならないんですよ。実は。

 

受け取る側はそれすらも気付かないかもしれませんけどね。だってその人にとっては無料だったものだから、無駄になっても懐もなにも痛まないし。あーあ、ざーんねん、で終わりかもしれませんね。

 

でも差し出した側からすればたまったものじゃないですよね。だって無料提供だったからといって、それが提供されるまでにかかる労力や費用もゼロという訳ではないから。そんなふうに無駄にされるんだったらもう二度とこの人にはタダであげたりしない、と思ってしまっても無理はないと思います。

 

 

差し出すって事は、欲しいものを受け取るのに必要なスペースを確保するために、今持っているものを捨てるのと同じと言えると思います。

 

 

 

 

私のレイキとシータヒーリングの師匠・片岡美沙先生は仰っていました。

 

『値段は覚悟です』

 

先ほども書きましたが、私はフリーテーマリーディング90分対面で15,000円を頂戴しています。それはどういう意味かというと、最低でも15,000円分はお客様にご満足いただけるセッションをご提供する覚悟をもって施術しているという意味です。

 

それと同時にお客様にも、15,000円を支払ってでも今のご自分から変わる覚悟は出来ていますか?と問いかけています。

 

お客様ご自身に変わる覚悟と、お客様が変わる手助けをする覚悟が私自身にあって、そこで初めて健全なセッションが成り立ちます。

 

友人同士や仲間同士などの関係に甘えて、お金やそれにかわるものを差し出さないまま受けるだけ受け続けるというのはつまり、結局変わる覚悟が出来てない、ただエンターテインメントの一種としてヒーリングやリーディングを『すっごーい』『おもしろーい』『たーのしー!』とけものフレンズサーバルちゃんみたいに、ただキャッキャしてるだけになってしまっていると思います。

 

 

受け取りたいなら差し出す。差し出したなら受け取る。

変わりたいなら変わる覚悟を持つ。その覚悟に真摯に向き合って寄り添う覚悟をする。

 

それはとても重要な事だと思います。