ロイヤルブルー・スピカ

スピカへ向かう箱舟

他人の荷物の重さは、誰にもわからない

Tiger & Bunnyというアニメがありまして、先日からネットフリックスで続編の2期の配信が開始されました。

 

箱推し(?)という感じなので、明確な推しがいるわけではないのですが、強いて言えばバーナビーのヒーロースーツのデザインと、スーツについてるウサギのロゴマークが大好きです。

だからもしかしたらバーナビーが推しなのかもしれませんが、自分的にはちょっと違う感じなんだよな……。キャラとしては全員大体等しく好きです。

 

デザインが好きという理由でヒーロースーツのプラモデル2つ組みました。

ただの素組みなのでほんとに説明書通りに組んだだけですけどね。でももう3つくらい組みたい。なお置き場所はない。

 

2もまだ全部は見れてないんですが、ファンの期待を裏切らない出来で大変うれしい。

 

タイバニは1期の時から各話のサブタイトルにことわざや慣用句を英語にしたものが使われていて、先日見た2期2話目のサブタイトルは

 

No one knows the weight of another's burden.

(他人の荷物の重さは、誰にも分からない)

 

でした。

 

 

 

話のラストにこのサブタイトルが出た時、それな……と深く頷きました。

 

 

 

 

社長という立場にいながらヒーラーとしての活動もしていると『コウさんのような立派な肩書きの方から見たら、私の悩みなんてすごく下らない事だと思う』というような事をたまに言われます。

 

 

私も昔は思ってましたよ。

私よりも苦労してる人なんて世の中にはいっぱいいるんだから、こんな事程度をつらいと思ってはいけないんだと。

 

でもね。

そんなわけ、ないんですよ。

 

私の人生は私のもので、私の悩みや荷物は私のものでしかない。

その重さは私以外にはわからない。

他人が想像する何十倍も重いかもしれないし、逆に意外と百分の一くらいの軽さかもしれない。

 

同時に、あなたの人生はあなたのもので、あなたの悩みや荷物はあなたのものでしかない。

あなたの荷物の重さはあなたにしかわからない。

私が想像する何千倍の重さかもしれないし、ご本人は本当に心から楽しんでやっていて、重荷など一切感じていないものを、私が変に同情して『大丈夫です……?』なんて聞いたら、逆に『私のこと馬鹿にしてるの?』と怒られるような場合だってある。

 

言葉にすれば同じ単語1つで済む事でも、人それぞれその中身や思う事、経験、抱える思いは全く異なります。

 

 

わからないものを比べる事なんか出来ません。

出来ないのにやったとしても、どちらか、あるいは両方が傷つくだけです。

 

状況や性格、立場、立ち位置など含めてあらゆる事が全く違うのに、単純に比べることなんか出来ません。

 

 

死にたいと思うほどの出来事までは生きてて経験していないから……と仰る方もいます。

 

ヒーラーとしての経験から言うと、死にたいとまで思った事がないから何かを重荷に感じたり傷ついたりしていないかというと、実はそうでもない事もあります。

 

自覚がないだけで深く深く傷ついている方、意外と多いです。

 

傷つきすぎて麻痺してわからなくなっているだけの方。

 

自覚してしまうと自分がその重さに耐えきれず生きていけなくなってしまう事を、無意識のどこかでわかっているからこそ、蓋をして痛みや傷を存在しない事にしている方。

 

そんな方をこの仕事をしていて何度も見てきました。

 

 

 

社長という肩書きだけ考えれば、自分で会社作って登記さえすれば誰でも社長にはなれますよ、と思ったりもします。当然そういう話じゃない事はわかってるけどね。

 

もしかしたらあなたは、やった事がないだけで、私なんかよりよっぽど社長としての才気にあふれていて、やってみたらなにこれめっちゃ簡単やん!会社経営たーのしー!みたいな事もあるかもしれない。

 

逆にあなたがいつも難なくこなしている事を私がやろうとしたら、本気の泣きが入るぐらいつらい!!!!!無理!!!!!ってなる可能性もある。

 

そもそも社長は会社があるから社長なわけで、会社つぶしたら社長じゃなくなりますし、そんな取り外しや変更が出来るような肩書きでは人の優劣や素晴らしさははかれません。

 

社長には社長の仕事があるし、社員さんには社員さんの仕事がある。

人それぞれに選択や役割、環境や都合があって、いろんな事を総合した上で今ここにいて、そうしている。

人類全員が社長になる必要なんかどこにもないですし、どっちがえらいとかそんなのじゃなくて、それぞれの役割がただ違うだけです。

 

(人生経験として1回みんな社長やってみたら、いろんな物の見方が変わるだろうなとは思いますよ。社員さんの基本給こんだけ上げてんのに手取りで見るとこんだけしか上がっとらんのはなんでやねんとか)

 

 

私の場合はたまたま父親が小さな会社を経営していた事。

その会社に私自身が事務職として勤めていた事。

その父が突然亡くなった事。

諸々の状況や今までお客さんに納めてきた商品に対する責任から『社長が死んだので畳みます』とは、とてもじゃないけど言える状況じゃなかった事。

 

いろんな事が重なって私が継ぐのが一番良いという事になり、私には社長という役割がつきました。

 

私も多分、自分以外の人が自分と同じような経緯で社長になったという話を聞いたら、普通に『苦労しておられる』という感想になると思います。

 

私も継いでから2・3年くらいは、今すぐ最高額の生命保険に加入してそのへんのビルから飛び降りたいと毎日思って保険の事を調べるくらい、だいぶ精神的に追い詰められていました。

 

救いを求めて入ったスピリチュアルの世界で、いろんな事を学び、心の中のいろんな不要な荷物を捨て、身軽になって来たおかげで、今は毎日のほほんと仕事させて貰ってます。

日々細かく見ていけばそりゃ多少の浮き沈みはありますが、全体としては苦労している感覚は今はないです。

 

過去は多分苦労はしとったんでしょうが、喉元過ぎればというやつですね。

喉元過ぎて忘れる事が出来ているのは、『かわいそうな自分』とか『苦労を背負い込む自分』を捨て、『自分が見ている世界は、自分の内面が反映されたもので出来ている』というところにしっかり着地出来たのも大きいです。

 

苦労と一緒に心についた傷を自分で癒やせる手段を身につけられた事も大きかったし、導いて下さった先生方、友人、仲間、周囲の方々にたくさん助けて頂けたからだと思います。

 

諸々をひっくるめて、とにかく今は嘘は一切なしで、思い出そうと思えば出来事として思い出す事は出来るんですが、心のどこかがしくりと痛むとかそういう事はないなという所まできています。

 

でも、今とは比べものにならないほど重い荷物を背負っていた頃の荷物の重さ、つらかった事そのものは、その当時の自分にとっての事実としてちゃんと覚えています。

 

現実として現れた事象は人それぞれに違っても、その荷物の重さ、つらさを少しでも軽減するお手伝いが出来ればいいなという思いは、ヒーラー業をやりはじめてから今も変わっていません。

 

 

 

 

 

 

藤井風『まつり』

youtu.be

 

推しの影響で最近聞き始めたアーティストのひとりが藤井風さんで、最近よく聞いてる曲の1つがこれです。