ロイヤルブルー・スピカ

スピカへ向かう箱舟

孤独を結び合う愛に変える

孤独って、つらくないですか。

 

すごい突然に聞きますけど。

 

 

 

もちろん孤独大好き!ラク!って方もおられますから、それはそれで全然満喫して貰って。

 

ずうっと誰かと一緒にいるのはつらいけど、かといって逆にずうっと独りもそれはそれでつらいとかね。私なんかはどちらかというとそういう感じです。

 

 

 

孤独とひとくちに言っても色んなものがありますね。

周囲に人がまじで全然いない!とか、同士がいない!っていう孤独もあれば、コミュニティとかクラスタには所属していて『そこの仲間』という意味では同士はいるけど、でも真に自分と気が合ったりするような人はいなくて、なーんか表面的な付き合いしか出来ない…という孤独もあるし。

 

 

孤独と聞いて私的に思い出すのは陰キャの恐怖ワード絶対的トップのあれですよ。

 

 

『二人組作って~』

 

 

学生時代のトラウマですよ。下手したら今もかも。

 

 

私が学生だった20年近く前の時代なんかはオタクはまだまだ日陰の存在だったので、友達はいましたが数は多くなく(みんなオタクだったから楽しかったけど)、休憩時間なんかは他のクラスの子の所でわりと楽しく過ごしていましたが、自分のクラスに戻ると喋れる人が少ない……みたいな事は日常でしたからね。授業で二人組とか作ると大概あぶれるので恐怖しかないワードですわ(´_ゝ`)

 

 

 

まあそんな話はおいといてですね。

 

 

孤独ってある意味では楽な面もあると思います。

 

人づきあいを通して良い変化をもたらして貰えるその楽しさや、共に過ごす事で世界が広がっていく喜びを得られない代わりに、考え方の違いによる行き違いとかもないし、気を遣って変に疲れたりしなくて済みますしね。

 

今なんかはなんでもかんでも他人と一緒にやらなきゃいけない、なんて考え方も少なくなってきましたし、そういうわずらわしさからの解放は昔よりは進んでいるのかなという気はします。

 

一人カラオケ大好きです。東京行って時間がある時は新宿の一人カラオケ店で3時間くらいこもってたりします。たのしい。食事や映画は基本ひとりで行けるなあ。テーマパークやキャンプはみんなで行きたい派ですが。

 

 

そういう風に普段はおひとり様を満喫していても、ふとした瞬間にやっぱり寂しさであったり、孤独感であったりを感じて、やっぱりこのままじゃ嫌だと思う方も多いのではないでしょうか。

 

 

孤独は解消出来ないものです。

どんな形であれ、孤独は誰もが抱える事実だから。

 

でも孤独の停滞するエネルギーを人と結び合っていくエネルギーに転換する事は可能です。それが、孤独を結び合う愛に変えるワークです。

 

詳細は以下からどうぞ。

ms-royal.wixsite.com

 

 

 

この講習の時、平野あや先生がおっしゃっていたのですが、手というのは、それ単体でもいろんな使い方が出来るツールです。

 

生きていくために必要な細かい作業をしたり、荷物を持つ、何かを押すなども出来ますが、相手を拒絶する、攻撃するためにも使えてしまう。

 

逆に、人と握手をして結び合う事も出来る。

 

ご自身の手を、人と結び合う事に使いたい方におすすめです。

 

 

 

 

ここから先は余談ですが。

 

私はこのお話(手の話)を講習で聞いた時、ちょうどPS5でDEATH STRANDINGのディレクターズカットエディションをプレイしている最中でした。(PS5は夏に抽選販売が当たりまして、ソフト自体はPS4版を2年前くらいにセールで買ってずっと序盤で止まってたのを、PS5版が出たのをきっかけに続きをやり始めて先月DCの追加シナリオ含めて大体クリアしました。エンディング自体は10月末くらいには見てたんですが、文書集めたりチップ集めたり全施設をジップラインで走破出来るようにしたり、なんやかんややってたらまあまあ時間かかりました。でもトロフィコンプはしてません。むり!( 'ω'))

 

デスストランディングの話自体がまさにそんな感じの話で。

ご興味がある方はネットで調べて頂ければ色々出てくると思いますが、ややこしいし長いのでざっくりざっくりご紹介しますと。

 

 

舞台は近未来?のアメリカ大陸、ある日突然デスストランディングと呼ばれる未知の災害が起きた事でアメリカ合衆国は崩壊、人々は分断されてしまいます。

 

上空は謎の雲に覆われて衛星通信は使用出来ず、飛行機も飛べないため他国がどうなっているのかも一切不明、繋がらなくなったインターネットは完全に過去のテクノロジー化。

夜がこなくなり、頻繁に雨が降るようになり、その雨は触れるとあらゆる物質や生き物が急激に老化、劣化していくという世界に。

 

そのため外には道路や建造物の類は殆どなく、生物もいません。

それどころか普通の人の目には見えない化け物が出没する危険なポイントが複数存在し、人間が化け物に接触するとあの世みたいなところに引きずり込まれてしまい、最終的には辺り一面地面ごと全部吹き飛ばされてしまうので、人が住める場所もかなり限られています。

 

人は各地にある研究施設などを兼ねたノットと呼ばれる大きな配送拠点か、プレッパーズとして各自シェルターの中で暮らしていて、直接顔を合わせる事は殆どせず、音声とホログラム投影でコミュニケーションをとるような状態のため、主要キャラ以外の殆どは生身で会う事がありません。

 

そんな中を主人公で配達人のサムが、各地に散らばるノットやプレッパーズが求める荷物をたった一人で黙々と届けていきながら、インターネットに変わる通信技術を各地に配備し、分断された人々との絆を繋ぎなおす、という、ゲームのものすごくざっくりした流れはそんな感じ。ほぼ骨子のみなので、多分この情報だけで実際にゲームしたら全然違う話やんけ!ってなると思う……(;'∀')

 

 

主人公のサムは、色々あって他者と触れ合う事を拒絶していてすごく孤独な人物です。

 

そもそもこの世界で外に出ているのはポーターと呼ばれる配達人か、荷物を奪おうとするミュールやテロリストぐらいのものです。

人の行き来も殆どありません。どこかにどうしても行きたい時は、寝袋みたいな袋に入れられて完全に身動きが取れないさなぎみたいな状態にされた上で、ポーターが荷物として背負って運ぶような状態(;'∀') 山や岩地、雪山など徒歩でないと難しい所が殆どな事もあって、車やバイクは存在するものの一般人はほぼ滅多に使えないっぽい。

 

ポーターはサムの同業者ですが、あらゆる意味で能力が違い過ぎるせいか、すれ違った時に軽く挨拶する程度の交流はあるものの、一緒に行動はしません。ミュールやテロリストは当然こっちを見つけ次第襲い掛かってくるような輩ですしね……分かり合えるはずもなく。

 

広大な荒れ地を、基本的には歩荷で進むので仕事も孤独。

ストーリー上大きな組織には一応所属するものの、仕事は基本一人、配達人としても他の配達人との能力差がありすぎる事などから仕事仲間と呼べる人もいない、家族もいない。自分の能力の特殊さ故に同じ悩みを分かち合える人もいない。

 

唯一相棒と呼べるのは、特殊なポットに入れられた赤ん坊だけ。

でも赤ん坊はポットの中からは出られないので直接は触れ合えず、コミュニケーションは全てポット越し。それも言葉での精緻なコミュニケーションは出来ないから、一方的に話しかけたり、ポットを揺らしてあやす程度……と、ありとあらゆる孤独を背負っている男なんですよね。赤ん坊はゲーム中、泣いたり笑ったり、サムズアップしてくれたり口笛に喜んでくれたり可愛いよ。

 

かつてのサムはここまで孤独ではなかったのですが、とある事件があってからは人との関わりを避け、より一層孤独に生きるようになりました。

そのためサムも物語序盤は『俺に関わらないでくれ』と拒絶しているものの、幼少期の自分の孤独を癒し、育て、支えてくれた大事な人を救うために必要な物資を半ば強制的な形で各地に運ぶうちに、また人と結び合えるようになっていきます。

 

 

ゲーム中には人の手形や手の形をしたものがいたる所に出て来ます。

 

主人公のサムは生い立ちなどの事情から接触恐怖症を患っていて、他者と直接触れ合う事が出来ないキャラクターなのですが、軽く触られただけで相手の手形が赤く体に残るくらい重度で、また体の至る所に手の形をした黒い痣のようなものもあります(こっちは多分目に見えない化け物にかつてつけられた跡だと思いますが)。

 

人の目には見えない化け物が自分を探して近寄って来た時に地面に残る手形、サムの体に赤や黒で残る手形など、マイナスの意味合いが強い使われ方をしているものもあれば、荷物を運ぶ組織のロゴマークに使われている手や、人がこの世界で生きていくうえで貴重な資源となる物質が人の手の形をしていたりなど、プラスの意味合いでの使われ方をしているものもあり、手というものは使い方次第で攻撃や拒絶にも、逆に結び合いにも使えるよなと思います。

 

 

デスストランディングを作ったのは小島秀夫さんという、ゲーム業界では有名な監督さんで、デスストランディングを紹介したNHKの番組内で監督がおっしゃっていた事ですが、人間が初めて開発した道具は棒と縄だという説があるそうです。

 

棒は相手を自分から遠ざけたり攻撃したりするのに使うもので、縄は物を自分と繋いでおくためのもの。

 

人の手は相手を攻撃する事にも使える、つまり棒でもあるし、逆に握手で人と繋がる事も出来、縄としての役割も果たせるという正反対の面を併せ持つ部分。

 

 

その番組を見た数日後がちょうどこのワークの講習日だったので、不思議とシンクロするものだなーと思いました。

 

 

長々書いたけどただそれが言いたかっただけなんだよごめん……(;'∀')

 

 

 

ちょうど来週24日月曜にNHK総合でその番組の25分拡大版が放送されるとのことなので、もしご興味があれば。ゲームゲノムという番組です。

 

 

 

トンガの噴火、大変な事になっておりますね。

上空を火山灰で覆われて通信も不安定、海底ケーブルもおそらく断裂していてインターネットも繋がらない……という、まさに今回ご紹介したデスストランディングの世界のような状況みたいですが、現地におられる方々が出来る限りご無事である事を祈ります。

 

近いうちに何かしら募金活動などが始まると思いますので、少しでも出来る限り貢献出来ればと思います。

 

(駅なんかにすでに出没してるそうですが、詐欺なども多いそうなので、募金されるのであれば日本赤十字社など、確実な所のものを利用した方が良いと思います)