ロイヤルブルー・スピカ

スピカへ向かう箱舟

ヒーラーとは、なにする者ぞという話

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昨今のスピリチュアル界隈……と言うても、私はそのあたりなんもわからんのですが、関東の方の話を聞いているとやっぱり層の厚さは関東に勝るものはないなあと思います。人口の関係もあってやっぱ絶対数が違いますしね。

 

世界のどこに住んでたってエネルギーには時間や場所などは一切関係なく、遠隔という手段が取れるので、私自身は関西にいながら関東にいらっしゃるお客様にリーディングやヒーリングを実際させて頂いております。遠隔と対面とで質に差が生じるという事もありません。(伝授とお客様の負担が大きいセッションに関しては、お客様の反応を直に見ながらでないと行なえませんが)

 

そういった事から本来活動拠点の位置によるアドバンテージというものはないに等しいのですが、やはり対面が安心できるというお客様も当然いらっしゃいます。

 

 

受け皿がたくさんあるのは単純に良い事だと思います。それを担う人間として私を選んでくれたらうれしいけど、合う合わないはやっぱりありますし、そこをおしてまで『さあ!!わたくしめに!!!さあさあ!!!』みたいな事も私的にはちょっと違うかなと。

 

とはいえ、アピールしなさすぎもダメなのでね、最終的に自分が選ばれなかったとしても、まず選択肢の中に入れて頂かない事にはどうにもならないですから、イベントに出たりサイトを作ってブログを書いたりをして『ここにいますよ』と日々アピールさせて頂いております。

 

 

 

しかしですね、『私が癒すんだ!』とか『私が真実を見抜いてやる!』って気持ちでヒーリングないしリーディングするのって実はあんまりよくない事でして。

 

なんでかと言うとこの意識で施術すると、ヒーリングの場合は『私』の生命エネルギーを使っちゃったり、リーディングだと『心当たりがないだって?!私にはなんでもお見通しなんだから嘘ついたって無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!私が視たものが真実!!!それ以外にない!!!』みたいなマウンティングになってしまう事も多いからです。

 

 

だって『私が』って言っちゃってるから。

 

 

ヒーリングに関しては、『私』の生命エネルギーを使って人を癒す事は出来ます。一応。でもそれで自分の生命エネルギーが枯渇したらえらい目に遭います。ヒーラーの方が病気になっちゃったりね。

 

 

じゃあ誰が癒すのよ?

 

という疑問の答えは、手法や使うエネルギーによって違いますが、レイキであれば宇宙にあるレイキのエネルギーですし、マリア&ドルフィンタッチヒーリングであればマリアとイルカ、シータヒーリングや透視ヒーリングであれば創造主であったり、宇宙のエネルギーであったりアセンデッドマスターであったり、自然界のエネルギーであったり、その他の高次の存在であったり様々です。

 

つまり『私』が直接癒してるわけではないのです。

 

 

なら先ほどから言っている『私』であるはずのヒーラーは一体何をしてるのか?

結局ヒーラーとやらは一体何者なのか?

 

これは私がレイキの伝授をする際にも、図解しながらそれなりに時間を取ってお伝えするくらいわりと重要な部分なのですが、ご本人とそういった存在とのパイプ役であったり、そういった存在が助けてくれているのを見届ける役であったりする事が、ヒーラーの大事な仕事のひとつです。

 

ヒーラーって、色々なスキルやテクニックも必要な職業ですが、役割としては案外シンプルです。でもシンプルだからこそ難しい所もあります。

 

本来ならば、ただそのままパイプになればいい、高次の存在に対して指示したりお願いしたりして、その結果を見届けていればいい、はずなのですが、そううまく事が運ばない場合も多いのです。

 

理由はひとことで言えば『ヒーラーも人間だから』なのですが、人間は育った環境であったり、両親や身内からの刷り込みであったり、普段の生活など様々な要因から余計な物をたくさん抱え込んでしまっています。

 

この余計なものというのは具体的に何かと言うと、本当に色々あるんですが、例えば自分に自信がないだとか、自分になんかできるわけがないとか、他人が怖い、自分は必ず失敗する、人から嫌われる運命にある、私は不幸だ、女はこうあるべき、男はこうあるべき、以前ここでこんなつらい目にあったから今度もそうなるに違いない、美人は性格が悪い、等の様々な足かせや思い込み、エゴ、ジャッジなど、ほんっっっっっっっっとに色々です。書ききれない。これらを持つに至る原因も人によって全然違います。

 

ヒーラーだろうが何だろうが、人として生きているうちにこれらがゼロになる事はありません。だって大小無限にあるからね。昔これクリアしたやーん!と思う事でも、しばらくしたらまたちょっとレベルやベクトルの違ったものとして現れたりもしますし、無限です。まじ終わらん。

 

これらが邪魔をして、純粋なパイプ役であったり見届け役であったりに徹しきれない事があります。ここがヒーラーという仕事の難しい所なんですよね…。

 

 

純粋なパイプ役に徹しきれないヒーラーがヒーリングするとどうなるか。

 

(あくまで例ですよ)

 

例えばお金持ちは悪、という思い込みを持ってるヒーラーが、お金持ちのマダムをヒーリングしたとしましょう。

 

お客様がお金持ちという時点で、そのヒーラーにとって『お客様=悪』なわけです。自分自身は何もされていなくたって、初対面で相手の事をなにひとつ知らなくたって、雨の中でびしょ濡れの野良猫に傘をさし向けてあげるような一面があったって、金持ちというだけでヒーラーの中ではそうなのです。そうったらそうなのです。

 

そもそも悪って何?人や状況や理由や度合いで諸々違ってくるよね?多面的に見たら100%の悪人なんていないんじゃない?とかそういうややこしい話は知らん!とにかくお金持ちは悪。このヒーラーはそう思い込んでいます。

 

普通、『悪人』を癒したいってなかなか思えないですよね。でもまあお金くれるっていうし、もし気に入ってくれたら続けてセッション受けてくれるかもしれないし、そしたらお金も入って来るし、悪人の財布から出たものでもお金はお金やし、なんて気持ちでヒーリングをしました。

 

とはいえ本音は『悪人を癒すなんてやりたくないなぁ~』なわけですよ。

 

そんな気持ちでヒーリングすると、ヒーリングのエネルギーは殆ど来ないかもしれません。だってパイプが拒否してんだもん、『やりたくない』って。

 

いくらマリアやイルカやレイキのエネルギーがいいエネルギーでも、お客様とそのエネルギーの間に立って仲介するパイプ役のヒーラーが『やりたくないです』って仕事ボイコットしたらそらまともに流れません。お金のために割り切れてるんなら全く流れないなんて事はないかもだけど。

 

 

 

じゃあリーディングの場合はどうなのか。

 

 

例えば、目に赤いレンズが生まれつきはまってる事に気づいてないヒーラーが、お客様のリーディングをしたとして。

 

お客様のハイヤーセルフが『この色の玉を身に着けると金運が上がって1万円の臨時収入があるよ。でも違う色の玉を身に着けると逆に100万円の損失が出るから気を付けてね』と言いながら、なにかの玉を見せて来たとしましょう。

 

ヒーラーにはその玉が紫色に見えました。 

 

ヒーラーはお客様に『貴方のハイヤーセルフが、紫色の玉を身に着ければ臨時収入があると言っています。けれど、他の色の玉を身に着けると逆に損失が出ると言っているので気を付けて下さいね』と伝え、それを信用したお客様は紫色の玉を身に着けました。

 

しかし後日お客様は100万円の損失を出しました。

 

伝えられた通りにしたのになぜでしょう?

 

 

 

ここで問題。

赤色に何色を足すと紫色になるでしょう。

 

青ですよね。

 

 

先ほどの玉の色は、そのヒーラーの目から見て紫でした。

ヒーラーの目には赤いレンズがはまっていて、普段からその赤いレンズを通して物を見ています。

 

つまり……?

 

 

玉の青とレンズの赤が混じって紫に見えたため、そう伝えてしまった…という顛末だったわけです。

 

それだけならまだしも、この色(青)以外を身に着けたら100万円の損失が出るとまで言ってましたねー。ヒーラーの誤ったリーディングを信頼して『青ではない』色の玉を身に着けてしまったお客様に100万円の損失が出てしまった、という訳です。

 

 

もちろん現実にはこんな事も、リーディング内容そのものもまずありえませんけどね。たとえとしてね。こまけえことはいいんだよ!

 

実際のリーディングでは赤いレンズというのは、自分自身が持ってる偏見であったり、思い込みであったり、エゴであったり、ジャッジであったり、過去の記憶であったりが相当します。

 

 

『金持ちは悪だ!つまりこのセレブは悪人だ!悪人は成敗されるべき!!』とか。

 

『アイツとはいつも意見が合わないんだよね!アイツの性格が悪いからだわ!』とか。

 

『この人、きのこ派なの?!たけのこ派じゃないだなんて、きっとマク○ナルド行っても基本テリ○キマッ○バーガーしか頼まないような人に違いないわ!』とか。

 

 

そういう思い込みやジャッジって、リーディングやヒーリングにはとても邪魔なのですよ。(最後のは私の事なので思い込みではなく事実ですが・笑)

 

でもその人にとってその状態が当たり前だから、自分がそういうものを通して物事を見てしまっているという事になかなか気づけないんですよね。

 

 

 

『私が見抜いてやる!!』って気持ちでリーディングすると、見抜くどころか明晰性が落ちて、ヒーラーにとって都合のいい妄想をリーディング結果としてお客様に伝えてしまう恐れもあります。

 

『貴方、人を騙したり悪どい事してお金稼いだでしょ?!その被害者の恨みのエネルギーが体の不調に出てるんですよ!覚えがない?!覚えがなくとも私にはちゃんと視えてるんですからね!きちんと自覚しなさい!!悪人には天罰が下るのよ!』

 

なんてジャッジや思い込み満載の曇った目でリーディングしてドヤ顔したら、実は至極真っ当なお金の稼ぎ方をしていて、悪く言う人なんか見当たらない人格者と名高い慈善家で、しかも体調不良のエネルギー的な原因は全く違ってた……という具合に、リーディング内容をゆがめてしまう可能性もあるのです。

 

歪みまくったリーディングを信用して気に病んだお客様が、あまりに気に病み過ぎて心療内科に通う羽目に……。

 

なんてことになったら責任取れます?自分に責任はないって心から言えます?

 

 

ただただあるがままに、なんのフィルターも通さずにそのままを受け止め、そして伝える。とても大切な事ですが、同時にとても難しいです。

 

 

 

先ほどもちらっと書きましたし、前回記事でも似た事を書きましたが、善悪の概念や正義なんて、時代や状況や事情によっていくらでも変わるものですし、人間は一面のみで存在する生き物ではありません。

 

確かに悪人と言われる一面を持っている事もあるでしょう。すごくお金に汚い人で、お金のためなら何でもするって人も実際にいます。でも実は孫が難病に侵されていて、その莫大な治療費のためにそうしているといった背景があったとしたら、家族思いのいい祖父母、という面も同一人物の中に同時に存在するわけです。見る角度が違ったり、見る人の立場が違うだけで、性質が180度違う部分が見える事も珍しくないのが人間です。

 

 

不要な思い込みやジャッジって、本人はそれが当たり前で無意識の事なので気づきにくいですが、それらが人生に多大な影響を及ぼしている事は多いです。これらに気づいて手放す事を、スピリチュアルでは浄化と言ったり癒しと言ったりします。

 

 

 

ヒーラーも人間なので、なんやかんやと浄化すべきものはあります。一生終わりません。それでも少しでも多くの荷物を捨て、まず自分が出来るだけクリアになる事がヒーラーの日々の責務でもあります。

  

浄化が進んでくると、どんな人相手でも、相手の表向きの性格だけではなくて、その中にある魂そのものの美しさに自然と目が行くようになってきます。

 

確かにそういう部分もある人だけど、でもそれはこの人を構成するごく一部分でしかないよね、他の面に目を向けるとこんなに素敵な一面もある、というふうに、一面だけで他者を判断する事が減っていきます。だからと言って人類の全員と仲良く出来るようになるかどうかはまた別の話ですが、むやみに相手を攻撃したり批判したりする事がなくなっていきます。

 

 

それにヒーラーに限らず社会人として仕事をしていたら、自分自身とどうしても相性の悪いお客様が来られる事だって普通にあり得ますし、いちいち好き嫌いを基準にしてたら仕事になりません。

 

ヒーラーみたいに特殊な仕事であっても、そういう所は普通の仕事と変わりません。結局はスピリチュアルだろうがそうでなかろうが、『人としてどうか』って話です。

 

 

ヒーラーは自分の仕事をきちんと全うするため、日々自分の浄化や癒しを少しでも進めて出来る限りクリアでフラットな状態になっておく必要があります。

 

これがなかなか大変なんだけどなー、ほんと。

 

ひとりだとなかなか上手く行かない事もありますが、ヒーラー仲間にはいつも助けて貰っているのでありがたい限りです。お客様とのセッションを通じて自分自身も気づく事や、お客様と一緒に浄化や癒しを得る事も山ほどあります。

 

他者がいて初めて自分という個を認識する事が出来るのです。どちらが上か下かという話ではなく、純粋な比較や対比としてね。

 

世の中に鏡がなければ、もしくは『あなたはこんな姿をしているよ』と何らかの形で知らせてくれる他者がいなければ、自分の姿が今どうなっているのかはわからないのです。

 

 

日々の生活の中でちょっとした事からふと気づく事も多いです。スピリチュアルな事に傾倒してばかりで何も行動しないままでは、結局は何も変わりません。

 

私達ヒーラーに出来る事は、お客様が望んでおられる方向へ変わっていくためのエネルギー的なお膳立てや、望んでおられる事を実現するために有用な道や手段に軽くスポットライトをあててさしあげる事だけです。

 

そこから先はお客様ご自身のお仕事です。

 

現実として自分の身に起きている事と真摯に向き合い、きちんと実際に行動して現実を動かしていく事は、大きな浄化とその先にある幸福につながっています。

 

 

日々修行ですね。私もまだまだ頑張らなくちゃ…(´ω`)

 

 

 

 

 

いよいよ次の元号が『令和』に決まりましたねー。

昭和から平成になった時は、昭和天皇のご体調の悪化などが日々報道されたのちのご崩御で、世間が自粛ムードとなりましたが、今回のように生前退位によって新しい元号になるという場合だと、お祭り的なムードも出ますね。平成もあと1か月を切りましたが、みんなで平成最後の1か月を楽しんで、恙なく5月1日を迎えられますように。